大倉さんのpersonを読みながら自分を振り返ってしまった話
以下、ご注意ください。↓
※大倉さんファンではなく安田さんファンという一ファンが一雑誌のインタビューを読んだだけで書いた感想です。個人の感想として広い心で捉えてくださいますようお願いします。
※メンバーの脱退等に触れています。見当違いはご容赦ください。
※TVガイドPERSON Vol.93(2020年5月発売)のインタビュー内容にガッツリ触れています。ネタバレされたくない方は、お控えください。
※無駄に長いです。急募:「簡潔にまとめる力」
2020年5月発売の『TVガイドperson Vol.93』を読みました。
私はeighterであり、安田章大さんのファンです。
安田さんがpersonに出られたのは、単独では3回(たぶん)
personには毎号、表紙を飾る人物へ「キャッチコピー」がつきます。
安田さんの1回目は、舞台『俺節』のPRの時。キャッチは「安田章大の覚悟」。
インタビュー時は公表していなかったけれど、髄膜腫という脳の手術をした直後に受けたのもの。
アイドルという人生の軸を安田さんとして見つめるきっかけとなった時期なのではないかと思っています。
2回目は、舞台『マニアック』のPR。
前年にメンバーの渋谷すばるさんが脱退すると公表され、
ほぼ同時期に(おそらく術後の後遺症により)自宅で転倒し腰と背骨の骨折を負い、
それでもツアーを進めるため病気と怪我を公表して挑んだ関ジャニ∞初の6人体制でのツアーを完遂した後。
もしかしたら自身の身体の事情と付き合いながら活動をしていくことに葛藤していただろう時期。
そして恐らく錦戸亮さんの決意を契機にグループの存続について話し合っていただろう時期。
そのインタビューでは「安田章大を生きる。」
3回目は、「安田章大は自由だ!」。
ジャニーさんというジャニーズ事務所にとってとても大きな存在の死、
メンバー全員がこの先の人生とアイドルというものと向き合い、
そして決まった錦戸さんの脱退を世間へ報告し、
5人体制になった直後の舞台「忘れてもらえないの歌」のPR時のインタビューのときのキャッチでした。
発売前からそのキャッチコピーの素晴らしさに内容を想像して心を躍らせ、
読了後は、安田さんのインタビューに対してpersonさんにいただいた言葉を噛みしめる。
自担がインタビューを受けた時期も相俟って、どれも私にとってとても思い入れの深い雑誌です。
(余談ですが、横山さんのコピー「挑む、戦う、横山裕」も素晴らしかった)
さて、私は安田さん最推しの関ジャニ∞のファンではありますが、
普段はほかのメンバーが単独出演した雑誌の多くは立ち読みで済ませてしまいます。(大変申し訳ない)
これは偏にお金と収納場所に余裕がないためです。(大変申し訳ない)
そんな私が今回の大倉さんの雑誌を買ったきっかけは、
・これまでの安田さんのpersonのインタビュー内容がとても良かったのと
・今回の大倉さん表紙のキャッチコピー「今、大倉忠義を突き動かすもの。」にとても興味を惹かれたから
というのが70%くらいの要因です。
残りは、コロナウィルス感染拡大防止によるSTAY HOME期間で立ち読みができなかったことが10%、親愛なるフォロワーさんのお言葉が20%です(どうでもいい内訳)
前置きが長くなりましたが、そんな経緯で読んだ「今、大倉忠義を突き動かすもの。」。
前半は主演映画『窮鼠はチーズの夢を見る』(公開未定)のお話、
後半は大倉さんらしい自分の気持ちに正直で、冷静で、根っこには熱いマグマと優しさがあることを感じられるインタビューでした。
そして読み進めながら、1つ気になったことがあります。
毎回素晴らしいなと思っているキャッチコピーは、
「自分を褒めるなら?」というご本人への問いかけへの答えをもとに考えられているということは横山さんのインタビューで知っていましたが、
その質問をした時の大倉さんの答えが「ない」ということ。
それは自分に褒めるところがないと卑屈になっているわけではなく、単純に「承認欲求がない」のと、
上辺でも本質でも褒められることが多いから「本質的に言ってくれるのは誰か?褒められたことで止まらず、次に何をすべきか?ということが大切なので」という話でした。
1安田さんファンであり大倉さんを殊更に追ってきたわけではない私なりにそれでも「なんか大倉さんらしいなぁ」と思いました。
(大倉さんファンはまた違う意見かも。ごめんなさい。)
そして同時に思い浮かんだ言葉があります。
世の中には結果よりも努力が大事って考え方もあるが、指導者にも生徒にもそれは本当に苦しいんだ。「がんばった」も「きつかった]も風のように流れてしまう。
「結果」は石なんだ。
「がんばった」を留めておいてくれる石。
大好きな漫画の中の台詞です。
眉目秀麗・頭脳明晰・運動神経抜群。努力家でプライドが高く、器用貧乏なカルタ部の真島部長。
はじめは主人公の幼なじみに付き合って始めた競技カルタでも記憶力と努力である程度までいくけれど、
主人公やもう一人の幼なじみが持つ圧倒的な才能にコンプレックスを感じている真島部長。
二人の世界に追いつきたくて、できる努力をすべて捧げて青春をかけてカルタに挑む。
そんな部長がカルタの実力者が集まる大会の東日本代表を決める決勝戦で圧倒的な才能を持つ主人公と対戦する、
その試合を見ながらカルタの師匠が話す言葉。
それを思い出したとき、ふと私にとっての「石」はなんだろうと考えました。
思い出したのは、4本のペン。
いずれも会社に入社してからいただいたものです。
1本目(ターコイズブルーのボールペン)と2本目(ピンクのシャープペンシル)のペンは、
入社後、事務職から総合職へ転換することを決断し、人事の面接を通って総合職へ配置転換となった時に。
新入社員の時にお世話になった上司と、当時の教育係だった先輩からお祝いにもらったボールペンとシャープペン。
3人で食事をしながら、二人から別々にプレゼントをいただき、それが偶然にも二人ともペンでした。
「あなたならやれると思っていたから、あなたが自ら総合職に挑戦してくれるのをずっと待っていた。大切なお客様との折衝時に使ってみて。」
というお言葉をいただきました。
3本目(パールホワイトの2色ボールペンとシャーペン)は、異動で業務内容が変わった時。
仕事関係で知り合って、奥様も含めてプライベートでも仲良くなってお食事会をする仲になった方からいただきました。
「異動して、新しいチャレンジをするみたいだけど、あなたは頑張る人だからきっと次の業務でもがむしゃらにやるんだろうね。」と。
4本目(諸事情により本体がなく、インクを代理に。本当はシルバーの万年筆)は、その新しいプロジェクトで一緒だった先輩から。
社内の数名で構成されたプロジェクトにおいて私は落ちこぼれでした。
最年少ということもありましたが、最初の研修で行った新しい業務の基礎知識テストでは最低点をとったりしていました。
物事の仕組みも理解しないまま、研修期間しか知識を吸収できる時間がないかもと必死で食らいついて、
講師の方や先輩が私の勉強に付き合ってくれたこともあり、
2ヶ月間の研修の最後のテストではメンバーの中で1番の成績をとることができました。
数日後の打ち上げで一番面倒を見てくれた先輩からいただきました。
「あなたのすごいところは、理解不足な箇所を自覚できているところと、それに対してわかったふりをせず、自分で咀嚼して次の日には深い理解にしてくるところ。
テストの点数で負けたので、お祝いにあげるよ」と言ってくれました。
私はこのペンを、仕事の中で「ここが勝負!」だと思う場面で使わせていただいています。
例えば契約書にご署名をいただくときとか、お客様へのプレゼン資料に手書きのメモを加えるときとか。
思えばどれも、これらのペンを使うときは結果を求めているとき。
社会人になってからの私にとって「石」はきっとこの4本のペンだと思います。
ペン本体も大切ですが、このペンとともにいただいた言葉にいつも勇気をもらっています。
なによりともに仕事をしてきた方々からいただいた言葉。
頑張りを見てくれる人がいるということ。
大倉さんは「承認欲求がない」とインタビューで答えていましたが、私はペンをくれた方々にいただいた言葉が嬉しかった。
尊敬する方々にいただいた言葉だからこそ。
自分の仕事を認めてもらえたようで。
だからこの4本のペンこそ私にとっての「結果」=「がんばったを留めておいてくれる石」なんだと思っています。
大倉さんにとっての「石」はなんだろう。
仕事の達成感や充実感を感じるときは、「喜んでいる人を見るとき」だと答えていました。
これは「石」だろうか?
先ほどの『ちはやふる』の言葉には続きがあります。
そして「結果」は集めるんだ。強い追い風を
「喜ぶ人がいる」は、大倉さんにとっては「石」ではなく「追い風」なのかもしれない。
これからの関ジャニ∞にとって、目標や夢へ向かっていくには「石」が必要なのは間違いないと思っています。
「5人の関ジャニ∞でも諦めていない」ことがある。
これは、『友よ』(※5人体制初のシングル)の特典映像でも、
今回のインタビューの最後でも大倉さんが語ってくれています。
それは「目標」や「夢」であり、それを叶えるにはやっぱり「結果」=「数字」=「石」が必要なんだろうなと思う。
数字という結果の世界で生きている彼らは、田舎の1社会人でしかない私のように「このペンが「石」なんです」とはいかないでしょう。
アイドルのファンをしながら、夢の欠片もないことを言ってしまうけれど、「石」はきっと数字。
それにプラスして、目標や夢に対して心がぐらついたときに「つかんでいられるもの」は「喜ぶ人がいること」だと教えてくれた。
喜ぶ人こそ目標へ向かうときにつかんでいられるものであるなら、それが彼らの「追い風」になるのなら、私はファンとして追い風でありたい。
それもできる限り強く。
彼らが夢や目標へ進む時に背中から大きな風を送ってあげたい。
いつでもがむしゃらに頑張る5人の「がんばった」を留めてくれる「石」に向かって、彼らがより力強く歩めるように。
強い追い風でいられるファンでいたいなと思いました。
そんなお話。
なんにせよ、personはとても面白かったので未読の方はぜひご購入いただきお読みください!